黒田、新井の本拠地2千本達成を熱望
「広島3-2阪神」(23日、マツダスタジアム)
広島・黒田が7回4安打無失点の好投で3勝目(1敗)を挙げた。前回登板の16日・巨人戦は5回6失点で黒星を喫していた。きっちりと修正したベテラン右腕は、お立ち台で「前回、あんまりよくなかったんで、何とかきょうはしっかりゲームをつくって、チームの勝ちに貢献しようと思っていました」と振り返った。
黒田が投げている間、援護は三回の1点だけ。それでも「早くにキクが1点取ってくれたんで、勇気づけられて、何とかその1点を守りにいこうと思っていました」と、その1点に感謝。昨季4勝無敗だった得意の阪神戦で、チームを鼓舞する投球を見せた。
これで日米通算196勝。だが「それについてはあんまり考えていないですけど」と、自身の記録には関心を示すことはない。それよりも、通算2000安打にあと3本と迫ったチームメートの新井に「ぜひあした、マツダスタジアムで、皆さんの声援の中で打たせてあげたいと思います」と、本拠地のファンの前での達成を願った。
先制打を放った菊池は「毎回、黒田さんが一生懸命投げている姿が伝わってくる。黒田さんもそんなに若くないので、打撃の方で貢献したいなと思って、打席に立ちました」と話し、スタンドを沸かせた。