緒方監督「気の抜けたプレーもない」
「広島3-2巨人」(26日、マツダスタジアム)
広島が投打に粘りを見せて競り勝ち、巨人に同一カード3連勝。今季最多タイの4連勝で、貯金は最多の7。巨人、阪神が敗れたことで、セ・リーグで唯一の勝ち越しチームに。交流戦前の首位が確定した。2位にの中日とのゲーム差も3・5に広げた。
緒方孝市監督(47)は6回4安打2失点で、2年ぶりに勝ち星を挙げた九里亜蓮投手(24)を評価。「先発投手としての仕事をしっかり果たしてくれた。合格点。(捕手の)磯村との配球の中で、カットボールだけに頼らず、ツーシーム系の球で投げ分けていた。次回は交流戦かな。次もあのバッテリーで行ってもらいましょう」と最大級の評価を与えた。
打線は1点を先制された直後、初回の攻撃で菊池涼介内野手(26)が同点の5号ソロ。二回には鈴木誠也外野手(21)が、自己最多6号ソロで勝ち越しに成功した。また、同点に追い付かれた六回には、安部友裕内野手(26)の右犠飛で勝ち越した。
チーム本塁打数は12球団最多の53本。菊池、田中らが好守を見せるなど、巨人戦3試合を無失策で守り抜き、同一カード3連勝を飾った。「投手を中心に守り勝つ野球をしていく中で、気の抜けたプレーもないし、投手を助けた。センターラインを中心にしっかりやってくれている」と指揮官。巨人戦3連勝に「一戦、一戦、我々の野球ができたかどうか。きょうはしっかりできた。ナイスゲーム」とナインをたたえた。