誠也&菊池 一発攻勢で巨人粉砕
「広島3-2巨人」(26日、マツダスタジアム)
決勝点は3四球から右犠飛と、無安打で奪い取ったものだ。相手は逃げの投球。序盤に放った2発の特大弾が効いていた。12球団トップの本塁打数を誇る最強打線が、データ通りに2発で同点、勝ち越しに成功。菊池が、鈴木が試合の流れを呼び込んだ。
二回だ。1死から打席に立った鈴木は2球目、外寄り144キロの速球を狙った。バット一閃。打球は弾丸ライナーで左翼バルコニー席の前看板に直撃。グラウンドに跳ね返った打球は、推定120メートルの特大弾となった。
「シュートとスライダーがいい投手。どっちつかずにならないように心掛けた。いいスイングができました」
大竹とプロ初対戦で2戦連発自己最多6号ソロ。7試合連続安打と好調が続く。石井打撃コーチは「将来的に3番を打ってほしい」と理想像を描く。4番につなぎの打者を置くことで、求めるのは“3番打者”としての役割。下位打線の充実が、チームの好調を支えている。
初回、1点先制された直後には、菊池の5号ソロで同点に追い付いた。「たまたま。狙ってなかった」と謙虚に振り返った菊池。「首位攻防戦を3タテできたのは、すごく大きい」と笑みがこぼれる。2本のアーチで決めた4連勝。チーム本塁打数は12球団ダントツの53本となった。最強打線がまだ、まだ連勝街道を支えていく。