新井ファン投票1位の御礼打!鯉30勝

 「交流戦、ロッテ2-4広島」(1日、QVCマリンフィールド)

 広島が接戦を接して、リーグ30勝に一番乗りだ。同点で迎えた七回、2死一塁から新井貴浩内野手(39)が左前打で一、三塁とチャンスメーク。ブラッド・エルドレッド内野手(35)の決勝打につないだ。初回にも先制の適時二塁打で、2試合連続のマルチ安打。交流戦初勝利に導いた好調4番のバットで、今度はカード勝ち越しを決める。

 三塁上で勝ち越しを見届けると、両手を強く叩きながら喜んだ。接戦を制したのは「つなぐ」4番、新井の2安打。先制の適時二塁打に、決勝打につなぐ左前打。勝利に欠かせなかった2本にベテランの技が詰まる。リーグ最速の30勝到達だ。

 ハイライトは七回、2死一塁。大谷に対して2-2から5球目、内角低めの145キロに反応した。鋭い打球は三遊間を抜けて、一走菊池は一気に三塁到達。大振りせず「追い込まれていたし、つなぐ意識」で一、三塁にすると、エルドレッドの右前適時打で、貴重な勝ち越し点を奪った。

 試合前には2つの力を得た。帽子のつば裏には25の背番号横に、ある選手のサインが入っている。渋々?鈴木が書いたもので、新井は「ようやくもらえましたよ」と笑顔。鈴木は「勘弁してください…」と苦笑いだが、この日まで11試合連続安打。和やかな雰囲気を作りながら、好調な後輩の力も宿した。

 「たくさん投票していただいて本当にうれしいです。今は目の前の試合を1試合、1試合、全力を尽くして戦っていきたいです」

 また、この日はオールスターファン投票の第1回中間発表。セ・リーグ一塁手部門で新井が1位に立った。4万2514票と2位・ビシエドの2万7218票を大きく引き離す結果。「本当に喜んでもらいたい」と話すファンに向けて早速、投票の“御礼打&御礼星”となった。

 「先制点につながってよかった」と初回にも2死一塁から、右中間を破る先制適時二塁打。2試合連続マルチ安打で打率は再び・303に上昇した。「きょうはカントリー。ナイスバッティングだったね」。試合後のベテランは何より、誰より、助っ人の24打席ぶり安打を喜んだ。チーム一丸で手にした交流戦初星だ。

 55試合目でリーグ最速30勝到達。昨年の65試合より10試合も早いペースで勝利を積み重ねる。支えるのは12球団最強打線だ。「まだ2試合。これから、これから」とは緒方監督。パ・リーグ相手でも強打が光る。4番・新井でカード勝ち越しを決めて、本拠地に戻る。

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