誠也 鯉56年ぶり4戦連続V弾は意識なし
マツダスタジアムでの全体練習に参加した広島・鈴木誠也外野手(21)が21日、球団史上56年ぶりの4試合連続決勝本塁打が懸かる24日・阪神戦(マツダ)に向けて、平常心を強調した。
時の人になった。だが若鯉はそのスタイルを崩さない。打撃練習を終え、汗をぬぐいながら言った。「(本塁打は)忘れたい。次です、次」。自然体を強調し、前を向いた。
19日・オリックス戦で3試合連続決勝本塁打を放った。4試合連続となれば、広島では1960年9月23日・国鉄戦~30日・大洋戦で記録した藤井弘以来、56年ぶりの快挙となる。それでも自らを中距離打者と位置づける鈴木はチームの勝利を念頭に置き、「つなぐ打撃をしたい」と力を込めた。
打撃は上昇カーブを描く。練習では試合用より長いバットを使い、ヘッドを効かせたスイングを体に染み込ませている。苦手だったコースへの対応力がアップ。広角に打ち分ける技術が少しずつ身についてきた。
「(交流戦から)4日間空くので、体調面など気を抜かず整えたい。ホームラン?意識せずにやっていきます」。本塁打は、あくまでも安打の延長線。無心で打席に立ち、自らのスイングを貫く先に大記録達成が待っている。