黒田 いざG倒で日米通算200勝 プロ初星&100勝目…節目はともに巨人戦 

 日米通算200勝に王手をかけている広島・黒田博樹投手(41)が、13日の巨人戦(マツダ)に先発する。相手はプロ1勝目、100勝目と、節目の試合で投げ勝ってきた宿敵だ。「自分の記録より、勝って勢いを付けたい」とチームの勝利を最優先に臨むマウンド。地元でG倒&200勝を決める!!

 黒田が険しい表情で、グラウンドに登場した。偉業を目前にした焦り、重圧か。11日の投手指名練習。だが、手には…みかん。投手陣の輪に合流すると、さり気なく野村のスパイクの中に。グラブと帽子で隠すなど周到で、何事もなく練習を始めた。

 スパイクに履き替える後輩が驚くと一層、厳しい表情で歩み寄ってニヤリ。実は「入れるところが見えていました(野村)」とオチまで付いたが、再び手に取って皮をむき後輩にプレゼントした。「彼がビタミン不足だったのでね」-。大ベテランが雰囲気を和ませた。

 蒸し暑い中での練習。チームの好状態を表すように、黒田のイタズラで笑みが広がる。次回先発は13日の巨人戦。「マウンドに上がって試合を作って、その結果勝てればいい」と言う。節目の日米通算200勝を前にしても自然体。チームの勝利が最優先だ。

 ただ、達成へ好データが存在する。巨人は初登板初完投勝利を飾った相手。プロ1勝目、100勝目と、節目の試合で投げ勝ってきた。「いつの時代もいい選手がそろう。毎年優勝を狙える、注目されるチーム」。強い相手に負けるもんか-と、立ち向かってきた野球人生。4月2日の対戦では日本で9年ぶりの完封勝利を挙げた。

 「ビジターでもたくさんの声援をいただきますが、マツダには独特の雰囲気がある。力になっていますし、選手の背中を押す雰囲気を作ってもらえます」

 また、マツダでは今季8試合の登板で、5勝1敗(防御率2・33)。勝敗の付いていない2試合も、チームは勝利している。前回6日の中日戦(金沢)では、6回3失点で4敗目。地方球場の対応に難しさもあった。だが、前半戦最後は本拠地に戻っての登板。地の利も心強い味方になる。

 現在、チームは3連勝中。貯金19で首位を独走する。好調打線は投手陣にも相乗効果を生む。「僕も含めて全ての投手に効果をもたらす。1点を怖がらない投球ができるので。最少失点でいけば、逆転してくれると思える」と黒田。求めるのは一丸の勝利、G倒での200勝到達。節目の大偉業は地元で決める。

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