広島 3ラン3発は36年ぶり、緒方監督「きょうは打線でしょう」
「広島11-3中日」(19日、マツダスタジアム)
広島が新井、田中、鈴木の3ラン3発など、12安打11得点で大勝。中日に連勝で9カード連続負け越しなしと、勢いが止まらない。
三回、2点を先制すると、新井が2戦連続の12号3ラン。主砲は通算300号に王手をかけた。
続く四回には無死一、二塁から、田中が右翼に9号3ラン。さらに2死一、二塁では、鈴木が左翼スタンド中段に13号3ランで続いた。この回一挙6点で、四回までに11得点の猛攻。中日の大野に自己ワースト11失点を浴びせ、早々とKOした。
緒方監督は「きょうは打線でしょう。ホームランを打った3人もすごいが、その前の丸。2ー3から四球を選んで、相手投手がガクっときた」と、3番打者が粘って選んだ押し出し四球を評価。投打にかみ合った1勝に「岡田はしっかり調整して投げてくれた。各打者が集中力を持って打席に入って、今日もいい形で我々の野球ができた」と振り返った。
1試合3本の3ランは、1980年9月17日、甲子園球場での阪神戦(衣笠、水谷2本)以来36年ぶりの快挙。今季最多で、1996年以来20年ぶりに貯金「21」としたチームには続々と、歴史的な記録達成が続いている。殊勲の新井は「みんなが塁に出て作ってくれたチャンス。何とかしたかった。最高の結果になってよかった」と、チーム一丸での勝利を強調した。