野村ハーラートップの12勝 後半戦も神ってる!6回1失点で自身8連勝
「広島4-2阪神」(22日、マツダスタジアム)
広島・野村祐輔投手(27)の気迫が虎打線を抑え込んだ。「調子は良くはなかったです。要所でインサイドを突けたり、緩急をうまく使うことができた」。再三ピンチを背負ったが、落ち着いた投球を見せつけた。
初回、いきなり先頭の高山に中前打を許した。犠打と中飛で2死三塁。ここで4番・福留に対して丁寧にコーナーを攻め、一ゴロに仕留めて無失点で切り抜けた。
「走者が出てから何とか最少失点で粘れたので」。そう振り返ったのは、四回だ。2本の二塁打を浴びて1点を失った。だが、その後は踏ん張り、しっかりと後続を断った。
万全の状態ではなかった。前半戦終了時から腰に違和感を覚え、不安を抱えたまま臨んだマウンド。それでも崩れなかったのが、野村の責任感だ。「影響はゼロではないですが、その中で自分のベストを尽くすことだけを考えていた。最低限の自分の投球ができました」。6回6安打1失点。先発としての役割を十分に果たした。
5月25日・巨人戦から負けなしの8連勝。13年以来となる自己最多タイの12勝目をつかみ取った。「これからも一戦一戦、大事に投げ込んでいきたいと思います」。野村の勢いはもう止まらない。