野村3被弾8失点で自身連勝8で止まった!鯉投手陣今季ワースト19失点

 「広島3-19DeNA」(29日、マツダスタジアム)

 鯉投手陣が崩壊した。今季ワーストの24安打を浴び、同ワーストの19失点でDeNAに大敗。広島先発の野村祐輔投手(27)はプロ初となる3被弾で4回8失点でKO。リリーフ陣もDeNA打線の勢いにのみ込まれた。マジック点灯目前で思わぬ敗退を喫した緒方鯉だが、切り替えて前に進むだけだ。

 スコアボードに大敗を象徴する数字が刻まれた。被安打24、失点19はいずれも今季ワースト。投手陣がまるでサンドバッグのように打ち込まれた。緒方監督は「楽しみにしてくれて、最後まで応援してくれたファンに申し訳ない試合をした」と言葉をつむいだ。

 野村のKO劇が悪夢の始まりだった。初回1死一、三塁のピンチで筒香に30号3ランを被弾。いきなり先制パンチを浴びた。大崩れしないのが、野村の強みだったが三回、ロペスに2ランを許し、四回は再びハマの主砲のパワーに屈した。

 外角低めのチェンジアップをライナーでバックスクリーン左へ放り込まれた。ぼうぜんと立ち尽くしグラウンドに視線を落とす。「投げ損ない」と肩を落とした。

 今季ワーストとなる8失点で今季最短4回でのKO劇。1試合3被弾はプロ5年目で初。自身の連勝が「8」で止まった右腕だが、指揮官は「こういう日もある」とかばった。

 球宴前に覚えた腰の違和感で前カードの巨人戦はチームに帯同しなかった野村。その影響を問われると「関係ない」と否定し「チームに迷惑をかけた。悔しいし申し訳ない。反省してしっかり練習したい」と前を向いた。

 救援陣も悪い流れ断ち切れなかった。五回はオスカルが6失点。2年ぶりに1軍登板した久本は六回、梶谷に満塁弾を喫するなど5点を奪われた。19失点は10年8月25日の阪神戦(京セラ)以来、1試合24被安打は10年6月7日のオリックス戦(福山)以来、ともに6年ぶりだ。

 屈辱的な1日。それでも1敗は1敗だ。貯金が一気に減ることはなく、2位・巨人とのゲーム差は「9」と、首位独走に変わりはない。

 「またあした、切り替えてチーム一丸で戦っていく」と緒方監督は前を向いた。どんな状況でも「一戦、一戦を戦う」がチームの合言葉。この大敗を引きずらず、心機一転して立つグラウンドで勝利をつかんでみせる。

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