新井 浩二、衣笠に続く球団3人目の300号 今季最多16点を誘発
「ヤクルト4-16広島」(2日、神宮球場)
広島が今季最多の16得点でヤクルトに大勝した。新井貴浩内野手(39)のバックスクリーンに飛び込む先制の13号2ランが決勝打。プロ野球史上42人目の300号本塁打到達に、チームメート感謝を口にした。
「まさか300本打てるような選手になれるとは。お世話になった方々に感謝したい。それに勝ち試合にしてくれたチームメートに感謝したいですね」
二回だ。ルナの四球後、無死一塁。フルカウントから石川の決め球を狙った。真ん中低め124キロのシンカーを打つと、打球はバックスクリーン一直線。推定130メートル特大弾で2点先制だ。広島での300号達成は山本浩二、衣笠祥雄に次ぐ3人目。節目の記録にも「僕たちはとにかく一戦、一戦です。失うものは何もない。挑戦者なので一戦、一戦を戦いたい」と、早くも次戦に目を向けていた。
節目の偉業が口火となって、チームは今季最多16得点の大勝。下水流の5号2ラン、田中の12号2ランなど、打線が17安打の猛攻で飾った。先発のジョンソンは6回を9安打4失点で、球団の外国人ではルイス以来2人目の2年連続10勝到達。連勝で貯金を21に伸ばし、2位巨人とのゲーム差は変わらず8だ。
初回に石原がバレンティンのバットを後頭部に受けて、都内の病院に緊急搬送。緒方監督は大勝に「きょうは新井さんでしょう」と、ベテランに賛辞を送った上で「アクシデントがあった中で、一丸で戦うことができた。打つ方、守る方。投げる方もそう。みんなが集中力を持ってプレーしてくれた」と奮闘したナインをたたえた。