広島M7 今季41度目の逆転勝利に緒方監督「本当に選手は頼もしい」

ヤクルトに逆転勝ちでタッチをかわす新井(右)と広島・緒方監督=神宮球場(撮影・堀内翔)
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 「ヤクルト2-5広島」(2日、神宮球場)

 広島が、今季41度目の逆転勝利で、優勝マジックを「7」に減らした。最短で7日の中日戦(マツダ)で25年ぶりの優勝が決まる。

 「逆転のカープ」がその力を示してみせた。四回に荒木の1号ソロなどで2点を先取されたが、直後の五回に反撃。2死から菊池と丸が連打で一、三塁とすると、新井がバックスクリーン左へ逆転の17号3ランをたたき込んだ。「2アウトからキクと丸がチャンスをつくってくれた。ホームランになってよかった」。打点王争いでもトップを独走する94打点目だ。

 ベテランの一撃に若手も呼応した。今季、成長株の鈴木が3試合連続本塁打となる24号左越えソロ。3試合連発は、緒方監督が「神ってる」と評した6月のオリックス戦以来だ。22歳の鈴木は「新井さんが決めてくれたので、楽な気持ちで打席に入りました」と振り返った。

 8月24日に2位・巨人との直接対決を制して優勝マジック「20」を点灯させた。優勝への重圧を感じないのか、その歩みは止まることを知らない。緒方監督は「新井さんは、本当に神宮が好きなんだな。よく打つね。大したものだ」と決勝弾を放ったベテランに最敬礼。続けて「本当に選手は頼もしい。いい仕事をしてくれている」と活躍したナインに胸を張った。

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