黒田熱望…絶対マツダでビールかけ 最短Vは7日「地元で決めるのが最高」
地元で決める!25年ぶりの頂点へマジックは「4」。広島・黒田博樹投手(41)が5日、本拠地での優勝とビールかけを熱望した。6日からは中日3連戦(マツダ)。最短Vは7日で、達成すれば2リーグ分立後最速となる。歓喜の瞬間は地元ファンとともに迎える。
歓喜の瞬間が刻々と迫る。25年ぶりの悲願を目前に、黒田は「選手みんなそう思っている。地元で決めるのが最高のこと。3連戦で決めたい」と強い思いを口にした。6日からは本拠地で中日3連戦。最短Vは7日の2戦目だ。
ドジャースとヤンキースで計3度、地区優勝を経験したが、日本では初となる。「実際そうなってみないと分からない。想像もできない。メジャーでは何回かシャンパンファイトをした経験があるけれど、そういったチャンスに恵まれたのは選手としてうれしい」。プロ20年目の右腕も心を躍らせた。
8月24日に点灯したマジックを一度も足踏みすることなく、減らし続けた。残りは4。「チームの状態はいい。誰がというのではなく、チームが一つになって戦っている。それがいい結果を残し続けている要因だと思う。先輩、後輩というのではなく同じ一つの目標に向かって戦っていく仲間という感覚」と雰囲気の良さを実感している。
思いは若鯉たちにも伝わっている。昨季、ヒーローインタビュー後に鈴木が、恒例の水かけを仕掛けようとしたが、黒田に水をかけるわけにもいかず断念。自ら水を被った。しかし、優勝のビールかけは別物。「黒田さんに背後からこっそりかけたいと思います」と鈴木。次こそ、先輩に浴びせるつもりだ。
本拠地で決まれば、ビールかけはマツダスタジアムの敷地内で行われる予定。この場所にはいつも黒田の車が止めてある。「鈴木さん(球団本部長)に車を動かさなくてもいいと言われた。たくさんビールをかけられると洗車しなくてもいいので」とニヤリと笑った。
今回の3連戦で地元Vを達成するには、8日がラストチャンス。10日からは東京ドームで巨人2連戦だ。マツダでは登板せず、10日に先発予定の黒田は、チームメートに思いを託す。
巡ってきた最高の舞台。無駄にするわけにはいかない。最後まで気を緩めることなく突き進む。