広島Vは10日に持ち越し 緒方監督「あした、行くぞ!」
広島の25年ぶり優勝は、10日に持ち越しになった。広島は9日、試合がなく東京へ移動。神宮球場で行われたヤクルト対巨人で、巨人が勝利したため、優勝マジックは「1」のままになった。
都内の宿舎で待機していた広島ナインは、大部屋で巨人戦を観戦。試合が終わると、席の最前列に座っていた緒方監督が立ち上がって振り返り「あしたや、あした。あした、行くぞ!」とナインにげきを飛ばした。選手はその声に「よっしゃーっ!」と応えた。
10日は、敵地で巨人との直接対決。緒方監督は「あした、決めましょう。あしたはチーム一丸で戦って決める、それだけ」と前を向いた。
ナインの思いも指揮官と同じだ。新井が代弁する。「みんなも思っていると思うけど、最後は勝って決めたい。そういうチャンスをもらえたので、精いっぱいプレーしたい」と力を込めた。さらに先発マウンドには黒田が上がる。昨季、ともに古巣に復帰しチームを勝利に導いてきた。「これも巡り合わせというか。すごい」と話した。
8月24日の巨人戦に勝利し優勝マジック「20」を点灯させた。そこから一度も足踏みすることなく突き進んできた。現在4連勝中だ。自らの手で優勝を勝ち取るチャンスが来た。悲願達成に向けて、一丸でチャンピオンフラッグを奪いにいく。