ジョンソン単独トップ15勝!6連勝で昨季超えた 最多勝は野村と“同着”熱望
「中日0-4広島」(13日、ナゴヤドーム)
去年の自分を超えた。広島のクリス・ジョンソン投手が中日打線を寄せ付けず、7回無失点で15勝目。「いい内容だった」と自賛した左腕は、昨季自らが挙げた14勝を上回ったことに「非常にうれしい数字。達成感はある。チームのみんなに感謝したい」。口調は静かだったが、言葉に充実感がこもった。
優勝を決めた後のマウンド。“緩み”は一切なかった。「何も変わったことなどない。一度マウンドに上がると、闘争心に火がつく。チームに勝ちをつけるために投球するのは、生まれ持ったものだ」。普段通り、ポーカーフェースで淡々とアウトを重ねた。
「ゴロを打たせる配球で、野手がよく守ってくれた」と振り返ったが、二回の3者連続を含む12奪三振。圧倒した。収穫を得たのはカーブ。「効果的に使えた」と振り返り「春先は良かったが、最近は良くなかった。やっと戻ってきた」と手応えをにじませた。
6回降板の予定も志願の続投で充実の117球。最多勝争いで並んでいたチームメートの野村を一歩リードした。それでも「次、祐輔が15勝目を挙げて、2人同時になれればいい」と“同着”を望んだ。願うのはチームの勝利のみ。思いを体現したマウンドだった。