薮田初回にまた…CSローテ入り一発“快投”ならず
「阪神4-6広島」(14日、甲子園球場)
一発回答とはならなかった。広島・薮田和樹投手が6回4安打1失点。先発の役割を果たして、CSファイナルSでの先発入りへアピールしたが、またも課題の立ち上がりに不安を残した。
初回、生命線のツーシームが乱れて3四球。二回以降はイニング間のキャッチボールで修正し、勝ち投手の権利を得て降板したが、喜ぶ様子はなかった。
「前回と反省するところがほとんど同じ。初回がなければ、七回も投げられたと思う。前回(の6回)以上は投げたかった」
8月31日・DeNA戦で福井の代役として先発して以降、3試合連続で試合は作っている。だが、緒方監督は初回の制球難が頭から離れていなかった。「ああいう立ち上がりを見せられると…。ただ、立ち直ったのは成長といえる」と微妙な評価だった。
CSファイナルSでの先発は黒田、ジョンソン、野村が確定。薮田は福井、岡田らと4、5番手を争う。指揮官は「(薮田は)一度中継ぎに戻して、入りを見る。2、3イニングのロングリリーフができるかどうか」と話しており、今後の結果次第でチャンスが巡ってくる可能性はある。「(先発入りは)意識はしない」と薮田。2年目右腕は無心で先発の座をつかみにいく。