デラバー MAX152キロで0封デビュー CSの秘密兵器じゃ!
「DeNA6-3広島」(18日、横浜スタジアム)
パワーピッチャーの本領を発揮した。広島・デラバーが力でDeNA打線をねじ伏せる。最速は152キロを計測。来日初登板で1回2奪三振無安打無失点だ。CSファイナルS突破に向け、戦力の充実に抜かりはない。
七回に出番が来た。宮崎は外角のスライダーで見逃し三振。倉本を1球で三ゴロに仕留めると、梶谷は151キロの直球で空振り三振だ。ウエスタン・リーグで制球に苦しんだ姿はない。圧巻のデビュー戦に「自分の球を投げられた」と目尻を下げた。
13年に米オールスターに出場経験もある剛腕。7月に途中加入したが、外国人枠の関係もあり2軍生活が続いた。この日、ヘーゲンズが出場選手登録を抹消され、ようやくチャンスが訪れた。
畝投手コーチは「ポストシーズンでの戦力の厚みを持たせるため」と登板理由を明かした。ジョンソン、ジャクソン、ヘーゲンズは不可欠な存在。それでも緊急事態や、日本シリーズ出場40人枠を見据えても準備を怠るわけにはいかない。日本一を獲得するために最善の策を練る。
19日も登板予定で連投をテストする。「スピードガン以上に切れのある球を見せてくれた。初めての登板にしては上々」と緒方監督。秘密兵器になる予感が漂う。