引退の倉 25年ぶりVはコーチとして…黒田から厚い信頼の“専属捕手”
広島は20日、倉義和捕手(41=2軍バッテリーコーチ兼任)と広瀬純外野手(37)が今季限りで引退すると発表した。共に今季はここまで1軍出場機会はなく、近日中に引退記者会見を行う予定。25日の地元最終戦、ヤクルト戦で引退セレモニーが開催される方向。
19年の現役生活。25年ぶりの優勝は“コーチ”として支えた。今季から2軍バッテリーコーチを兼任。堅実なキャッチング技術と、巧みなリードで一時代を築き、豊富な経験を若手に伝えた。倉もまた現役引退を決めた。
1997年度のドラフト5位で入団。1年目から1軍で活躍し、石原と長く定位置を争った。08年から2年間は選手会長を歴任。優しさの中に時に厳しく、後輩選手の模範となってきた。今季は1軍昇格はなく、引退を決断したようだ。
また、メジャー移籍前の黒田から信頼も厚く、長く“専属捕手”も務めてきた。25日の本拠地最終戦では黒田が先発する予定。バッテリー復活の可能性もある。今後はコーチ専任で球団に残留する方向。縁の下から常勝軍団形成を支えていく。