戦力外の久本は現役続行希望「後退もなく順調に進んでいるので」
広島が3日、広島市内の球団事務所で久本祐一投手(37)、中東直己外野手(34)の2選手と2人に、来季の契約を結ばないことを通告した。
久本は2001年度のドラフト4位で、河合楽器から中日に入団。即戦力投手として初年度から1軍登板すると、翌03年には自己最多の53試合に登板。04年には中継ぎの一角として、リーグ優勝に貢献した。12年に中日から戦力外通告を受けると、広島がすぐに獲得を表明。13年は先発、中継ぎとフル回転し、チーム初のCS出場に大きく貢献した。
だが、翌14年のシーズン中に左肘を痛め、同年11月に左肘のじん帯再建手術。育成契約となったが、16年シーズンから支配下に復帰した。今季は7月28日に1軍登録され、29日のDeNA戦(横浜)で、1回を投げて4安打5失点。翌30日に抹消された。プロ通算15年で248試合に登板。12勝8敗だった。
今後については現役続行を希望。11月12日に予定されるトライアウト受験に備えて、練習を続けていくという。「球団には、僕の希望も聞いていただいて、現役を続ける方向で考えています。決断に迷いはなかった。せっかく広島で手術をさせていただいて、調子が悪ければ諦めることもあったんですが。後退もなく順調に(回復が)進んでいるので」と前向きに話していた。