赤松、まさか?の一発 走塁、守備のスペシャリストが

 「広島紅白戦、紅組3-0白組」(9日、マツダスタジアム)

 広島の紅組・赤松真人外野手が、まさかの一発を放った。

 0-0の二回2死。カウント2ボール1ストライクから福井の123キロを捉え、左翼席の上段に放り込んだ。本塁打後は、自慢の快足を飛ばしてダイヤモンドを一周。ベンチでは、ナインから手荒い祝福を受けた。「偶然ですよ。ホームランを打つことに慣れていないから恥ずかしかった。カントリー(エルドレッド)は慣れているから、昨日の試合でホームランを打っても堂々としていたでしょ」と笑った。

 もちろん、この一発に浮かれてはいない。自身の本来の役割を、はっきりと認識している。「自分は代走や守備固めがメイン。そこからしっかりと支えていきたい」。

 短期決戦のCSファイナルSでは、一つの守備、一つの走塁でその後の試合展開が大きく変わることがある。決して派手ではないが、自らにしかできない仕事をまっとうして勝利に導く構えだ。

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