広島が先勝、アドバンテージ含む2勝目 ジョンソンは完封、先頭打者・田中が牽引

完封勝利を達成し、広島・石原(左)と抱き合うジョンソン=マツダスタジアム(撮影・吉澤敬太)
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 「セCSファイナルS・第1戦、広島5-0DeNA」(12日、マツダスタジアム)

 リーグ覇者の広島が先勝し、アドバンテージの1勝を含む2勝目を挙げた。

 先発のジョンソンは9回105球3安打無失点で完封。二塁を踏ませない完ぺきな投球だった。

 打線は先頭打者・田中が3打数3安打2得点1打点の活躍でチームを牽引した。初回は左線二塁打で出塁。この回は先制点こそならなかったが、三回も先頭で四球を選び、菊池が送ると、丸の中越え適時二塁打で先制のホームを踏んだ。続く新井も右前適時打を放ち、この回2点を奪った。

 田中は五回も先頭で内野安打。七回は1死二塁から右線へ適時二塁打を放ち、続く菊池の中前適時打で生還した。

 広島は4-0の八回も1死二塁から代打・エルドレッドの左中間適時二塁打でダメを押した。

 ヒーローインタビューは投打の2人。ジョンソンは「サンキュー。(初のCSで)最初はナーバスになったが、アドレナリンが効いてきて、ストライクが先行し、自分のピッチングができた。シーズンを通して、石原がいい組み立てをしてくれるのでそれを信じて投げた。また守備陣もよく守ってくれるので自分の投球ができた。DeNAは攻撃陣がいいチームなので彼らを抑え込もうと思った。きょうは田中が大活躍し、打線も点を取ってくれて感謝している」などと語った。

 田中は「ファンの声援がとても力になっています。最初は緊張しましたが、球場のファン声援で吹っ飛びました。一生懸命頑張って、結果が付いてきて良かった。後ろの菊池と丸とは同級生なので『タナキクマル』と呼ばれたいです。1戦1戦明日も頑張る。守っていてジョンソンは味方で良かった」と喜びを表した。

 DeNAはCSファーストSの巨人戦での勢いをジョンソンに止められた。左手薬指の骨折を押して先発出場の梶谷だけが2安打と気を吐いた。先発・モスコーソは7回8安打4失点。速球にさえはあったが、広島打線の集中力に屈した。

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