まさに神撃!緒方カープCS初星 地元の大声援を力に

 「セCSファイナルS・第1戦、広島5-0DeNA」(12日、マツダスタジアム)

 地元の声援を力に変えた。初の本拠地開催となったCSファイナルS初戦で初勝利。広島・緒方孝市監督が掲げる、投手を中心とした守り勝つ野球で大きな1勝をつかみ取った。

 「今日はジョンソンでしょう、やっぱり。集中力を切らさず、しっかり投げてくれた」。助っ人左腕がCS初登板初完封。外国人投手では初の快挙を成し遂げた。

 打撃でも全打席出塁の1番・田中が3度先頭で出塁。先制の起点になった。「集中力を持って打席に入って、迷いないスイングをしてくれた打者が多かった。凡退しても次の打席にしっかり入れていたので問題ないでしょう」と攻撃陣全体に納得の表情を浮かべた。

 最終戦となった1日・ヤクルト戦から約2週間。練習試合1試合、紅白戦2試合を組んで決戦に臨んだ。「いい調整だったのか、何が足りなかったかは、結果が教えてくれる」と前日の会見で話していたが、準備に間違いはなかった。

 昨季までのセ・CSファイナルSで、初戦を制したシーズン1位チームは、10、11年の中日と13年の巨人。その全てがCSを突破しているという“吉兆データ”がある。緒方鯉の進軍は止まらない。

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