黒田が日本S進出決める!50m遠投で右翼ポール大当たり 右肩に問題なし
広島の黒田博樹投手(41)が13日、マツダスタジアムで14日の先発に備えて調整した。日本シリーズ進出へ、王手をかけて迎えるCSファイナルS第3戦の先発が予想される。10日の練習では右肩付近を気にするそぶりを見せ、キャッチボールを一時中断する場面もあったが、予定通り大一番のマウンドに上がる。
50メートルの遠投。黒田は中堅付近から、狙いすまして右翼ポールに球を当て、笑顔で拳を青空に突き上げた。その明るい表情が状態の良さを物語っていた。練習後は大粒の汗を額に浮かべ、ロッカールームへと戻った。不安視された患部について、畝投手コーチは「問題ない」と代弁した。
ドジャースでもヤンキースでもポストシーズン登板の経験がある。自身初のCS。舞台は違うが「いつも一発勝負だと思ってやってきているから。アメリカでの経験はプラスになる」と話したことがある。数々の修羅場をくぐり抜けてきただけに、期待は膨らむ。
今季の対DeNAは5試合に登板して1勝2敗、防御率3・60だ。CSファイナルSを前に「今まで対戦したことがある。データを見直して臨む」と意気込んだ。25年ぶりに優勝を勝ち取った9月10日の巨人戦(東京ドーム)でも先発した。黒田が再び、歓喜の瞬間を手繰り寄せる。