黒田「新井だけには優勝後に気持ち伝えていた」 引退会見一問一答
広島・黒田博樹投手(41)が18日、今季限りで現役引退を表明した。この日、広島市内のホテルで会見。内容は以下の通り。
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「本日はお忙しい中、このような時間帯にありがとございます。昨日、球団の方に引退の意向を伝え、了承していただきました。本日、練習前にまずは監督、コーチ、選手、裏方さんの前で、引退することを伝えました。今までたくさんのファンの人に応援していただいた。そういう人たちに最後の登板の前に報告できたらと、こういう場を設けていただきました」
-引退を決断した理由は。
「理由はたくさんあるんですが。まだ、みなさんご存じのように、日本シリーズ登板も残っている。難しいが、リーグ優勝して、日本シリーズに進出できた。これが1つの大きな要因だったと思います」
-引退を意識したのは。
「2、3年前です。毎年、毎年、そういう気持ちでシーズンを迎えていた。自分の中で考えだしたのは9月過ぎ。本格的に自分で考えだしました」
-だれかに相談は。
「相談というか、引退に関しては自分自身で決めた。あとは横の鈴木(球団本部長)さん、選手の中では新井だけに伝えていた。それ以外に伝えることはなかった。リーグ優勝が決まった後です。(新井からは)『もう1年やらないんですか?』と言われたんですけど、自分の意志が固かったので」
-この日を引退発表に選んだ理由は。
「難しいところはあった。僕自身は日本シリーズが終わってから伝えようと思ったが。日本シリーズ進出が決まり、次、自分が投げる試合が最後になるかもしれない。まずはチームメートに伝えないといけない気持ちと、今までたくさんの人に応援してもらった。そういう人たちに自分の口から伝えないといけない、そういうことがあった」
-悔いは?
「今年、みんなの力で優勝を経験させてもらった。最高のシーズンを送れたので、悔いはないです」
-日本シリーズへの思いは。
「あと何試合登板できるか分からないが、今までも最後のつもりで常にマウンドに上がってきた。目いっぱい、ケガを恐れず投げていきたい」
-ファンにメッセージを。
「今まで本当にたくさん、僕が広島に帰ってきてからも、声援を送ってもらった。日本一という結果で応えられるように、選手一丸で戦っていけたら」