広島の野村祐輔投手（２７）が２８日、マツダスタジアムで行われた投手指名練習に参加。先発する日本シリーズ第６戦（２９日・マツダ）に向け、キャッチボールやダッシュなどで最終調整した。日本ハムに王手をかけられ、負けられない一戦。持っている全ての力を出し切る。

　「何も変わりない。勝つだけなので。勝たないといけない。第７戦がなければ、チームの日本一もない」

　３２年ぶりの日本一を勝ち取るには２連勝以外、道はない。まずは野村で３勝３敗のタイに持ち込む。今季１６勝で最多勝、最高勝率の２冠に輝き、第２戦では６回２安打１失点と好投した右腕に、命運が託される。

　本拠地での決戦。鯉党からの大声援も力に変える。「何としても勝つという強い気持ちを持ってマウンドに上がるだけ」。このまま終わるわけにはいかない。