張本氏、ジャクソン続投の緒方監督に苦言「黒田でいいんですよ」
野球評論家の張本勲氏(76)が30日、レギュラーコメンテーターを務めるTBSテレビ「サンデーモーニング」(日曜、前8時)の人気コーナー「御意見番スポーツ」で、前夜(29日)のプロ野球日本シリーズ第6戦で敗れた広島・緒方監督の投手起用に苦言を呈した。
日本ハムが2連敗後の4連勝で10年ぶりの日本一に輝いたが、張本氏は第6戦の八回表に日本ハムが中田の押し出し四球で勝ち越した後の、広島・ジャクソンの続投について、「代えなきゃ、球に力がないもの」と話した。ジャクソンはこの後、打席に立った投手・バースに中前適時打を打たれると、続くレアードに満塁本塁打を浴びて敗戦を決定づけた。
張本氏はさらに交代投手として、「黒田でいいんですよ」と、広島が3勝3敗のタイに持ち込んだ際に第7戦での先発が予想されていた黒田を指名した。今季限りでの現役引退を表明している黒田は第3戦で先発。六回途中に両足をつるアクシデントで降板するまで、5回2/3を1失点と好投していた。
張本氏はまた、緒方監督がジャクソンを続投させた理由について「(イニングを任せると)決めとるから」と話すと、「野球は流れだから」と交代を命じなかった判断ミスを指摘した。
張本氏は広島出身でもあり、この日は冒頭で今年の日本シリーズについて、「面白かったけど、さんさん(3勝3敗)までいってもらいたかったね。まああっぱれですが、広島はシーズン中やってないバントミスや田中のエラー、浅いセンターフライ(犠飛)でキャッチャーが前に立ってないなどがあった。2連勝でちょっと安堵(あんど)があったのかな。われわれスポーツマンは守りに入ると…」などと日本一を逃した広島のことを残念がっていた。