カープ堂林 プロ8年目は背水の陣 「来年が悪かったら、それ以降はない」
広島の堂林翔太(25)が3日、背水の覚悟で2017年のシーズンに臨む決意を明かした。今季は47試合に出場し2本塁打、2打点で打率・250。先発出場は三塁手としてわずか13試合に終わった。厳しい状況で迎える8年目の来季。秋季キャンプで打撃を強化し、ポジションにはこだわらずスタメンの座を奪いに行く。
気持ちは既に来季を見据えていた。堂林は日本シリーズ後も体をオフにすることなく、シーズンの延長として練習に打ち込んだ。「僕の場合、一区切りというのはない」とキッパリ。巻き返しへ強い意欲をのぞかせた。
三塁の定位置奪取にこだわった2016年。だがレギュラーシーズンの出場は47試合にとどまり、打率・250、2本塁打2打点と苦悩した。先発出場は三塁手として13試合だけだった。「来年が悪かったら、それ以降はないと思っている。ポジションにかかわらず出られるところで活躍したい」と背水の覚悟だ。
10月に開催されたみやざきフェニックス・リーグでは、一塁と三塁以外に、左翼の守備にも就いた。「違和感はありますが、そんなことは言ってられない」。出場機会を増やすため、外野にも取り組んでいる。
もちろん打撃力アップは必要不可欠。「シーズン後半からすごい手応えがある。ムチのようにバットを扱えるようにしたい。今まで以上に手応えがあるので確率を上げていきたい」。力強いスイングと打球の変化に自信を深めているが、今オフでさらなるレベルアップに取り組んでいく。
スタメンを勝ち取るためにも、まずは8日から始まる日南秋季キャンプでのアピールが重要だ。準備を整え、2017年のシーズンへ。戦いは始まっている。