新井「日本一見えている」悲願達成へ決意新た 黒田氏と絶妙の“掛け合い”
広島の新井貴浩内野手(39)が23日、来季のリーグ連覇、日本一に決意を新たにした。この日はファン感謝デー参加後に広島市内のホテルで、駒大OB会による「2000安打達成記念祝賀会」に出席。現役引退した黒田博樹氏(41)もサプライズ登場する中、1600人のOBや関係者を前に「日本一の頂はハッキリ見えている」と悲願達成を約束した。
特設会場からあふれかえるほど大勢の人たちを前に、新井は力強い言葉で約束した。25年ぶりのリーグ優勝を果たしたことで、明確になった次なる目標。自信は確信に変わった。最大の喜びと少しの悔しさを味わった2016年。来季は33年ぶりの日本一に挑む。
「25年ぶりのリーグ制覇で、来季に向けて日本一という頂がハッキリと見えています」
2時間の会は決意表明で幕を閉じた。1600人の関係者が祝福。「少しは頑張ったかな」と笑みを浮かべる。「絶対に優勝するぞ」と誓って臨んだ1年。「日本一は優勝の次にある目標。まだ見えづらかった」と本音も明かした。だが一つ階段を上がったことで、より明確にもなった。
現役を引退した黒田氏もサプライズ登場。祝辞の最後に「次は山本浩二さん(2339安打)を抜くと豪語してました」と、イジり半分のエールが送られた。新井は「メジャーでは引退撤回がざらにあるらしい」と“反撃”。黒田氏が「現時点では120%ないです」と否定するなど、会場は盛り上がった。
黒田氏の思いも託されて臨む2017年。既にトレーニングも再開している。「来年は日本一を目指して、その中にリーグ優勝がある。厳しい戦いになるのは分かっている」。もう一度、初心に返って戦う。「がむしゃらにやる!!」と、全力野球で山頂まで駆け上がる。