広島の田中広輔内野手（２７）が２７日、来季の盗塁王奪取を目標に掲げた。今季はリーグ２位の２８盗塁。３０盗塁を最低ラインに描き、成功率・５９６からのアップを誓った。来季も不動の１番打者として、足で他球団を“かくＲＵＮ”する。

　「最低でも３０はしたいですね。後半、失敗が多かったので、大事なところで走れるように」

　１番・遊撃で全試合にフルイニング出場。球団では高橋慶彦、野村謙二郎に次ぐ３人目で、リーグ優勝に貢献した。充実の１年だったが「もう少しだった」と、あと一歩届かなかったタイトルに悔しさがにじむ。ヤクルト・山田との差は２。秋季キャンプでは０・０２秒の短縮へ、スタート練習に没頭した。

　来季使用するスパイクの形を変え、軽量化も図るなど準備を進める。この日は安部と広島市内で「会えるテレビ！ＨＯＭＥぽるフェス」のトークショーに参加。大勢のファンの前でリーグ連覇と日本一を誓った。「シーズンを通して、１番を打ち続けられるように」。リードオフマンとして、さらなる成長を狙う。