引退の広島・黒田、若手にエール「日本野球の素晴らしさを世界に伝えてほしい」

コミッショナー功労賞を受賞し、インタビューに答える広島・黒田博樹(左・右はヤクルト・山田哲人)=東京都港区の新高輪プリンスホテル(撮影・出月俊成)
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「NPBアワーズ2016」(28日、グランドプリンスホテル新高輪)

 今季限りで現役を引退した広島・黒田博樹投手(41)がコミッショナー特別表彰、功労賞を受賞した。今後の日本野球界の発展を願い、若い選手に向けてエールを送った。

 黒田は2014年オフに、メジャーからの年俸20億円を超えるオファーを蹴り、古巣の広島へ電撃復帰。広島の街に「黒田フィーバー」を起こし、広島のみならず全国の野球ファンが、広島の試合を観戦するなど球界の発展に高く貢献した。

 15年は11勝8敗、防御率2・55を記録した。今季もローテの一角で10勝8敗、防御率3・09で日米通算200勝を達成。チームの25年ぶり優勝に貢献し、7年連続の2桁勝利を記録してユニホームを脱ぐ。壇上で記念品などが贈呈され、「日米で20年間、野球をやらせていただいて、最後の最後で優勝することができたので。本当に最高の野球人生でした」と笑顔を見せた。

 今季限りでユニホームを脱ぐことになるが「日本に帰ってきて、たくさん素晴らしい選手と対戦した。来年はWBCもありますし、日本野球の素晴らしさを、世界に伝えてほしい」と若い選手にエール。また、多くのファンに向けて「20年間、たくさんの声援をいただいて、最後に優勝してユニホームを脱ぐことができる。本当に最高の野球人生でした」とあいさつで締めた。

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