丸が大台突破 9年目で念願の1億超え

契約更改を終え、会見する広島・丸=マツダスタジアム(撮影・吉澤敬太)
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 広島・丸佳浩外野手(27)が30日、広島市南区の球団事務所で契約更改交渉を行い、5500万増の年俸1億4000万円で一発サイン。プロ9年目で初の大台突破となった。今季は、3年連続で143試合全試合に出場し、キャリアハイとなる20本塁打、90打点をマーク。打率・291と、25年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。(金額は推定)

 「プロに入ってから1つの目標でもあったので、非常にうれしいです。まずはそこを目指していこうというのがあったので。自分の中では目標を達成できたかな、と思います」

 ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得。名実ともに球界を代表する選手の仲間入りとなった。だが、来季に向けてさらなる進化を模索中。今秋のキャンプでは打撃フォームの改造に着手した。タイミングの取り方を変更。クイックなどへの対応力を上げるために、よりシンプルなフォームに打撃改造中だ。

 今季は構えた位置から一度、グリップを大きく下げてから上げる形で復活。だがクイックで投げられると、差し込まれやすいという課題も残っていた。「もう少しシンプルに」と手の上下動を止め、より小さな動きのフォームを模索している。

 リーグ連覇、33年ぶりの日本一を目指す来季。黒田博樹投手(41)が抜けるだけに「黒田さんが引退して、抜けられてしまうので。キクだったり、僕だったり、背中で引っぱっていきたいです。新井さんもいい歳なので、依存することなくやっていきたいと思います」と気を引き締めた。

 球団では今季、1億円を超える年俸者は6億円の黒田博樹投手を筆頭に、クリス・ジョンソン投手(32)、ブラッド・エルドレッド内野手(36)、エクトル・ルナ内野手(36)、石原慶幸捕手(37)の5人だった。

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