田中広輔3公約!30盗塁&三振減&GG賞 1番遊撃「絶対譲りたくない」

 広島・田中広輔内野手(27)が3日(日本時間4日)、優勝旅行先のハワイで「1番・遊撃」へのこだわりを熱く語った。緒方孝市監督(47)はチーム内の競争を求め、打順を含めて来季のオーダーは白紙と説明。指揮官の発言に刺激を受ける田中は、3公約を掲げて「絶対に誰にも譲りたくない!!」と、強い意気込みを明かした。

 雄大なダイヤモンドヘッドを眺めながら、田中は来季の戦いに思いをはせていた。「譲りたくない」、「逃げたらダメだ」。雄弁に語った強い自覚と、覚悟。今季全試合にフルイニング出場した経験は自信になる。その中で得た失敗、反省は来季への糧となっている。

 「来年、レギュラーかどうかも分からない。監督も言われているので、モチベーションにもなりますね。せっかくつかんだものですから。そう簡単には渡せない。早い段階から結果を出さないと」

 1番・遊撃で全試合にフルイニング出場。球団では高橋慶彦、野村謙二郎に次ぐ3人目で、リーグ優勝に貢献した。だが、緒方監督は優勝旅行の初日に「戦い方は変えないが、メンバーは分からない」と発言。田中も刺激を受け、定位置死守へ向けて走攻守3つの公約を掲げた。

 (1)30盗塁      

 まずは盗塁の成功率アップ。今季リーグ2位の28盗塁で、成功率・596だった。終盤の失敗数増を反省。スパイクの軽量化に加え、オフも各投手のクイックを研究する。「最低でも30はしたい。無駄を少なくできるように」。秋季キャンプでは0・02秒の短縮へ、スタート練習に没頭した。勝負どころで盗塁を決めるのが狙いだ。

 (2)三振数減     

 打撃面では119あった三振を減らす。CSファイナルSは12打数10安打で、打率・833と驚異的な活躍だった。従来、右足を大きく上げる打撃フォームだが、速球派投手の対応でシンプルさを追求。足の上げ幅を小さくし、バットを最短で出すことを心掛けた。オフ、キャンプを通じて地固めしていく。

 (3)ゴールデングラブ賞の獲得       

 守備面では「一番、取りたい」というタイトルの獲得を狙う。凡ミスをなくすことで、守備範囲と堅実さを併せ持つ。こだわる「1番・遊撃」。センターラインを守る存在として、チームの精神的支柱にもなる。「黒田さんや新井さんは常に全体を見ている。僕もそういうことから逃げたらダメだと思う」と田中。グラウンドの内外で、不動の存在を追求していく。

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