堂林 マエケン金言「30本打てる方が投手として怖い」レギュラー奪取へ生かす
広島・堂林翔太内野手(25)が9日、大阪市内のミズノ本社で開催された「ミズノブランドアンバサダーズミーティング」に出席。会場で元チームメートのドジャース・前田健太投手(28)から、レギュラー争いを勝ち抜くための金言を授かった。世界で戦う先輩からの助言を成長への糧とする。
真剣な表情で耳を傾けた。「勝負の年」と覚悟を決めた8年目の来季。堂林は隣に座った前田の一言一句を胸に刻んだ。
「投手目線の話をしてもらった。『打率にとらわれて、長打がなくなってしまうのではなく、(打率)2割6分や2割7分でホームラン30本打てる方が投手として怖い。その結果、自分の可能性も広がるんではないか』と言ってもらいました」
自己最高は12年の14本塁打。その後は打撃不振に陥ったが、復調の兆しを見せた今季は2年ぶりにホームランを放った。「狙って打てるものではない。意識しなくてもいい形で打つことができれば勝手に本塁打になる」と持論を述べる。
打撃面での下半身の安定感を作るため、秋季キャンプから取り組んでいる肉体改造。鶏肉などタンパク質を多く取り入れた食事やウエートトレーニングなどで、体重は早くも5キロ増加して90キロに。「体の重さは感じないです。目標は92キロなので」と手応え十分だ。
この日は、「ミズノブランドアンバサダーズミーティング」に出席。「握り替えがしやすいように、(ポケットを)浅めにしてもらいました」。来季から本格的に取り組む外野用のグラブを新調した。
秋季キャンプで緒方監督から目立った選手として名前を挙げられた。海を渡った先輩からの金言を胸に、輝きを取り戻す。