土生、1軍定着へ“角中打法”だ! パ首位打者の粘り身につける
広島・土生翔平外野手(27)が11日、広島県福山市のツネイシスタジアムで行われた「ツネイシベースボールクリニック2016」に参加。首位打者と最多安打の2冠に輝いたロッテ・角中勝也外野手(29)を理想像として挙げた。“角中スタイル”で1軍定着をつかみ取る。
「ホームラン打者ではないので、一番は率を残すことが大事。イメージは角中さん。追い込まれればノーステップや、バットを短く持たれたりしていて粘り強い。そこを目指したい」
シーズン中から、追い込まれるとノーステップ打法にする角中流を取り入れた。「当てるのは簡単になったが、安打を打つことが難しい」と手応えを感じつつ、課題も残ったという。「角中さんはストライクゾーンではない厳しい球でも安打にする。今は厳しい球でも打てると思ったら、打つことを心掛けて練習しています」。精度を上げようと、オフの練習では試行錯誤を繰り返している。
今季は、5年目にして初めて1軍の舞台に立ち、5試合に出場。だが、8打数1安打と期待に応えることができなかった。「毎年が勝負。来年は1軍に上がるだけでは絶対ダメ。どんどん積極的にいって、1軍に残れるように」と強い覚悟を示した。来季こそ大輪の花を咲かせる。(井上慎也)