ドラ1加藤G倒だ!慶大先輩・由伸監督に挑戦状「ふがいないところ見せられん」

 広島は13日、広島市内のホテルで新人6選手の入団発表会見を行った。ドラフト1位・加藤拓也投手(21)=慶大=は大学の先輩・高橋由伸監督(41)率いる宿敵巨人を撃破し、リーグ連覇、日本一に貢献することを誓った。最速153キロの直球を武器に、気迫を前面に押し出した投球で大先輩に挑む。

 引き締まった表情を一度も緩めなかった。プロ野球選手への第一歩を踏み出した加藤。真新しいユニホームに袖を通し「リーグ連覇と今年達成できなかった日本一を目指して全力で貢献したい」と力強く目標を掲げた。

 ルーキーの野望に立ちはだかるのは、今オフ大補強をした巨人だ。宿敵を率いるのは慶大の先輩・高橋監督。チームの今季対戦成績は、13勝12敗と勝ち越したものの、ほぼ互角だった。

 「大先輩なので、慶応生としてふがいないところは見せられない」。最速153キロの直球を軸に鋭く落ちるフォーク、スライダーが武器の右腕。来季の対戦へ向け、気迫を前面に押し出した投球を誓った。

 今季、先発陣は相次ぐ故障離脱で駒不足となった。緒方監督は反省点として「先発は先発の調整をして、中継ぎと分けて調整させたことで今年は苦労した」と話している。加藤は大学時代に先発、中継ぎ、抑えを経験しているため、マルチな投球ができる点を期待されている。

 畝投手コーチは同じ大卒のドラフト3位・床田(中部学院大)とともに、加藤を1軍キャンプに参加させることを明言。まずは先発として起用する方針で「加藤は真っすぐに勢いがある。うちにはいない投手」と目を細めた。

 中学時代には、能力的に無理だと一度はプロの道を諦めた。しかし、大学進学後に「行きたくても行けない人もいる。今やれるなら」ともう一度プロを目指すことを決意。大学4年時には就職活動をせず、野球に専念した。もしプロ入りできなければ、1年留年して就職活動をすることも考えていたという。

 「背も大きくないですし、(体の)バネもない。体の力を付けるしかないと思いウエートを取り入れた。がむしゃらにやっていました」。高校時代からジムに通い、体を鍛え抜いた。結果、ベンチプレス140キロ、スクワット220キロと驚異的な筋力を身に付けた。

 人生で初めて背負う背番号「13」。「なんとか僕の番号と覚えてもらえるように。何かの縁だと思うので、ずっと付けられればいい」と気を引き締めた。いよいよ始まるプロの世界。即戦力としてチームのために剛腕を振るう。

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