ドラ4坂倉“散歩トレ”で1軍昇格だ!四季折々の季節で感性磨く
広島のドラフト4位・坂倉将吾捕手(18)=日大三高=が13日、散歩トレによる早期の1軍昇格を誓った。高校1年の冬から始め、プロ入りの道を開いた珍トレ。両目「2・0」の視力に加え、捕手としての感性を養うことで「勝てる捕手」を目指す。
会場がこの日一番、ドッと沸いた。今季から始まったファンの質疑応答。日課を問われた坂倉は、迷わず「朝、散歩すること」と答えた。18歳に似つかわしくない行動。さらに「四季折々の季節を感じながら、生活していました」と言うと、優しい笑いに包まれた。
両親から「捕手なんだから感性を磨きなさい」と言われ、始めた習慣。寮生活では毎朝同じ時間、学校の周りを20分かけて歩いた。「感性が豊かになりました」。野球にも効果抜群だった。苑田スカウト統括部長も配球やキャッチング、試合の流れを読む観察眼を評価。この日も朝、広島の街を歩いて回った。
高校通算25本塁打。強打の捕手で二塁送球は、1・80秒とプロでも速いレベルだ。「1日でも早くリーグ優勝、日本一に貢献できるように。打てて、勝てる捕手を目指したいです」と坂倉。次世代のカープを担う逸材だ。強肩強打に捕手としての感性と“三拍子”そろった大器。散歩トレが今後も急成長を支える。