誠也6000万一発サイン!神ってる本気で狙ってる来季「打率10割」

 広島・鈴木誠也外野手(22)が14日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、4400万増の6000万円(金額は推定)でサインした。打撃部門でキャリアハイを記録するなど大ブレークした男は、来季の目標を問われると、「打率10割、200本塁打、1000打点」と返答。リーグ連覇、日本一へ向けて、揺るぎない覚悟を示した。

 チェック柄のスーツに赤いネクタイがよく映えた。会見場に笑みを浮かべて現れると、鈴木は無数のフラッシュを浴びた。今季1600万円から275%アップとなる6000万円で一発サイン。「僕が思っている以上に評価していただきました」。予想を上回る大幅増に、自然と声も弾んだ。

 飛躍の1年だった。今季は129試合に出場し、打率・335、29本塁打、95打点と打撃3部門でキャリアハイを記録した。交流戦で2試合連続サヨナラ本塁打を放った際に緒方監督から称賛された「神ってる」という言葉は、流行語大賞にも選ばれた。

 ただ、鈴木に満足感はない。「成績に関しては何とも思っていない。結果だけを見ればいい数字だと思うけど僕自身、もっと上を目指している」。右太もも裏の故障で開幕1軍入りを逃した春先を振り返り、「自分の甘さというのがまだまだある。出る以上は責任感を持ってやりたい」と戒めも忘れない。

 さらなる成長を期す来季。目標を問われると、常々口にする「打率10割」を掲げた。3割打つのも難しいプロの世界。現実的には不可能な数字だが、グラウンドで完璧を求める男は本気で狙っている。会見では「200本、1000打点」と続けて周囲を驚かせたが、飽くなき向上心こそが自らの原動力だという自負がある。

 鈴木球団本部長は「言うことのない数字。今後どうなるか楽しみ。来年、警戒される中でもっと上の数字を目指してほしい」と期待を込めた。全試合出場、トリプルスリー、打撃部門でのタイトル奪取…。無限の可能性を秘めた男には、今年の比ではないほど熱い視線が注がれている。

 「まだ、レギュラーだと思ったことがない。3、4年やって、代わりがいないと言われるくらいにならないといけない。来年はみんな変わってくる。僕も変わらないといけない」

 揺るぎない覚悟がある。真価が問われるプロ5年目。リーグ連覇、日本一へ、鯉の「51」が進化した姿でチームを勝利に導いていく。

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