背水の梵、初の体重増「間違った道だとしてもいい」
広島の梵英心内野手(36)が17日、定位置奪回を目指して体重を増加させるプランを明かした。今季出場は自身最少の7試合。12打席に立ち、無安打だった。巻き返しを図る来季へ向け、プロ入り後初めて体重を増やすことを決意。1日3食だった食事を4~5食に増やし、体を一回り大きくさせてパワーアップを図る。この日は広島市内の保育園「ロータスプリスクール西原」でのもちつき大会に参加。園児たちとの交流でリフレッシュした。
凜とした表情が、新たな戦いへの決意を物語っていた。レギュラー奪回を目指す梵。「結果を残さないとダメな世界。試合に出ないといけないのは間違いない。その目標だけは常に持ってやっていきたい」と強い覚悟を示した。
今季は過去最悪のシーズンだった。春季キャンプは2軍でスタートし、出場試合は自己最少の7試合。プロ11年目にして初めて無安打に終わった。「試合にほとんど出ていないので。とにかく全てにおいてレベルアップさせないといけない。毎年、毎年が勝負だと思っている」。チームは25年ぶりの優勝を果たしたが、梵自身は厳しい立場に追い込まれた。
何かを変えないといけない。新人王、盗塁王、ゴールデングラブ賞などタイトルを獲得した栄光は過去のもの。ベテランは心機一転、巻き返しへの一手と考えたのが体重増加だ。
「食べる量を変える。体がしぼんできたので。このオフはとにかく食べようかと思う。体重を増やすことは今までやったことがない。間違った道だとしてもそれでいいですし、全て経験しながらやっていきたい」
思い描くのは今まで1日3食だった食事を4~5食に増やし、体重を76キロから2~3キロ増加させるプランだ。体重増で動きがどうなるかは分からない。失敗する可能性もあるが、そんなことは言っていられない。とにかく体を大きくさせ、パワーアップを目指す。
狙う三塁の定位置はレギュラー不在の激戦区。小窪や安部、堂林らがライバルとなる。今シーズン、サードでの先発出場は2度のみだが「スタートから出たいという気持ちを持ちながらやっていきたい」と力を込めた。後輩たちには負けられない。先輩の意地で、サバイバルを勝ち抜く。
30代後半に入り、ベテランの域に達している。「(シーズン中)ウエートを行ったりした後の体の張りではなく、今まで感じたことのない張りというのが年々出てきている。今シーズン、一番感じたのは体の張り」と年齢による衰えは避けられないが、それでも老け込むつもりはない。
来春のスタートに向けて重要となるこのオフは、例年以上に力を入れる。昨季は安部とグアムで自主トレを行ったが今年は国内で単独トレ。自分と向き合い練習に取り組む。
背水の思いで臨む2017年。定位置奪還は決して平たんな道ではないが、梵は強い決意を胸に全力でつかみ取る。
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