畝投手コーチ 新人5投手へ「投球の原点」キャッチボールにこだわれ
広島の畝龍実投手コーチ(52)が12日、廿日市市内の大野練習場を訪れ、初めて新人合同自主トレを視察。新人5投手に“脱アマチュア”指令を出した。キャッチボールへの意識を、さらに高めることを求めた。
投球はここから始まる。それをおろそかにしているようではプロではない。新人選手のキャッチボールを見終えた後、畝コーチは「もっと考えてやってほしい。投球の原点だから。ただの肩慣らしにしてはいけない」と力を込めた。
積み重ねる1球が自らを成長させていく。さまざまな状況で投げるマウンドとは異なり、キャッチボールではフォームを意識するなど理想を追い求められる。野村、中崎、今村ら多くの投手が、その1球にこだわり、飛躍へとつなげてきた。
弱肉強食の世界。結果を出し続けることでしか生き残れない。ドラフト2位・高橋昂(花咲徳栄)は「高校まではブルペンや遠投の準備だった。でもこれからは意識を変えていく。キャッチボールでの1球が大事になってくる」と気持ちを引き締めた。
成功を夢見てカープのユニホームに袖を通した新人投手。畝コーチは「今の時期が一番、大切。キャンプでアピールするために、しっかりと準備してほしい」とエールを送った。