広島・小園、甲子園凱旋 開幕サードへ燃える!高校時代活躍の聖地で守備も魅せる

 広島の小園海斗内野手(19)が3日、三塁で開幕スタメン出場するため、報徳学園時代に名を売った甲子園で首脳陣にアピールすることを誓った。4日の阪神戦は途中出場で三塁を守る予定。ここまでのオープン戦ではチームトップの6打点を挙げるなど自慢の打力で存在感を示しており、聖地で開幕スタメンをたぐり寄せる。

 懐かしい景色を思い浮かべると、自然と胸が弾んだ。緑の芝生と黒土のコントラスト。小園は甲子園での一戦を前に「久しぶりですし、地元なので」と屈託のない笑みを浮かべた。3月20日の開幕戦でスタメンに名を連ねるべく、思い出の地でアピールを続ける。

 4日の阪神とのオープン戦は、新外国人のピレラが三塁で先発出場する見込みで、小園は試合途中から三塁に入る可能性が高い。ただ、ピレラは三塁の守備に不安を抱えており、小園の“開幕三塁”は日に日に現実味を帯びてきている。2月29日の中日とのオープン戦でも、四回から公式戦、オープン戦を通じて初めて三塁の守りに就いた。

 内野が土のグラウンドで、慣れない三塁を守る機会は開幕前の貴重な時間となる。「サードだったり、色んなところをやらせてもらって幅も広がる。色んな球場があるし、対応、準備をしていきたい」と甲子園で自身のレベルアップを図る。

 本職は遊撃だが、三塁での起用は持ち味の打力が光るからこそ。ここまでオープン戦全5試合に出場し、打率・375、1本塁打、6打点。本人は「ボールを受けず、入りにいっている」と好調の要因を分析した。

 キャンプ中には打席で受け身になっていた時期もあったが、打ちに行く中でボール球を見逃す姿勢を改めて確認。「コーチと話したりして。センター中心に打つというのをやり直して、いい感じ。あとは『打ってやるぞ』という気持ちですね」と積極性が奏功している現状を伝えた。

 絶好調のバットを携えての聖地凱旋。甲子園での試合は昨年9月21日の阪神戦に「7番・遊撃」で先発出場して以来。無観客試合には「(高校野球)甲子園練習みたいな感じじゃないですかね」と苦笑いを浮かべた。

 目指すはもちろん開幕スタメン。「そこを目標にやっていきたい」と背番号51。チームに攻守で欠かせないピースであることを、かつての“ホームグラウンド”で証明してみせる。

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