広島・ハッチ 粘投6回2失点も無援 萩尾に痛恨の逆転2ラン被弾「もったいなかった」

 巨人戦に先発し、力投するハッチ(撮影・西岡正)
 3回、萩尾(左)に逆転2ランを浴びるハッチ
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 「巨人2-1広島」(14日、東京ドーム)

 気丈に前を向いた。援護の乏しい打線ではなく、自らの失投にフォーカスした姿が頼もしくも映った。広島の先発トーマス・ハッチ投手が来日2度目の登板に臨み、6回4安打2失点。好投むなしく2敗目を喫したものの、「得点のサポートがないからといって、精神的にフラストレーションがたまることはない。それが野球というものだと思う」と割り切って、次回登板を見据えた。

 直球の威力は最後まで衰えることはなかった。最速は152キロを計測し、六回2死満塁でも小林に対して、150キロの球を連投。最後は外角カットボールで三ゴロに打ち取って無失点に封じ、グラブをたたいた。ピンチでも根気強くコーナーを攻め続け、「非常に良い登板の内容だった。六回のピンチも何とか切り抜けて、次につながる投球だった」とうなずいた。

 それだけに悔やまれるのは、1点を先制してもらった直後の三回だ。1死から投手の高橋礼に内野安打を許し、次打者・萩尾に高めに浮いたスライダーを捉えられて左中間へ決勝の逆転2ランを被弾。唯一の失投を痛打され、「1球だけのミスを打たれてしまって、もったいなかった」と眉をひそめた。

 それでも、役目を果たしたことには変わりない。新井監督は「しっかりゲームをつくってくれたし、ナイスピッチングだった」と高く評価。次こそは右腕の投球と打線の援護が“合致”して、来日初星をつかむ。

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