広島・森下 2年ぶりバンテリンドームで白星!7回1失点にガッツポーズ「自然と出ました」 新井監督「ナイスピッチング」

 「中日4-6広島」(27日、バンテリンドーム)

 黄色のグラブを強くたたいた右拳を握りしめ、大きくほえた。「(ガッツポーズは)自然と出ましたね」。赤く染まった左翼スタンドからの「森下コール」を背に受け、堂々とマウンドを降りる。広島・森下暢仁投手が7回5安打1失点の力投。バンテリンドームでは22年7月以来の白星となる、今季2勝目を挙げた。

 ギアを上げたのは4点リードの七回。先頭の細川への四球から1死一、三塁のピンチを招いたが、ここからが見せどころだった。まずは村松を内角高めの直球で空振り三振。続く代打・福永には、カウント2-2からのカットボールで空を切らせると咆哮(ほうこう)。「なんとか0で抑えたいという気持ちで投げていた」と汗を拭った。

 前回20日の巨人戦(東京ドーム)では今季初勝利を手にするも、6回1/3で12安打を許し、球数も105球に達していた。しかし、この日は二回から六回までの各イニングを15球以内で片付ける省エネ投球。7回を93球で投げきり「四球を少なくいけたのが良かった」とうなずいた。

 5連戦の初戦を託した新井監督は「要所を締めてのナイスピッチングだった。5連戦の頭で7回まで投げてくれて」と評価した。チームは勝率5割に復帰し「何とか粘り強く戦っているので、明日も勝ってもらいたい」と森下。背番号18の熱投が、貯金生活突入への足掛かりとなる。

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