広島・秋山 初球先頭打者弾!村上撃ち今季1号 チームは二回以降得点奪えず逆転負けも

 1回、1号先制ソロを放つ秋山(撮影・立川洋一郎)
 1回、先頭打者本塁打を放ちダイヤモンドを回る秋山(撮影・立川洋一郎)
 1回、先頭打者本塁打を放った秋山はタッチを交わす(撮影・市尻達拡)
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 「広島1-7阪神」(30日、マツダスタジアム)

 広島の秋山翔吾外野手(36)が今季1号となる初球先頭打者本塁打を放った。先頭打者弾は西武時代の2019年8月4日・オリックス戦(京セラ)以来、自身約5年ぶり。通算22発目はNPB現役最多で、野村謙二郎を抜いて歴代9位タイに浮上した。しかし以降、村上を攻めあぐねチームは敗戦。3・4月を負け越しで終えた。

 まだ明るさの残る曇り空を切り裂くように力強い打球が舞い上がった。難敵・村上攻略への希望を抱くカープファンの歓声とともにボールは右翼スタンドへ着弾。今季77打席目にして、秋山にようやく1号アーチが生まれた。

 「あまり村上君は打ってない…あまりじゃないです、全然打ってなかったので。腹をくくって振らなきゃいけないボールはあるだろうなと思っていたんですけど、それが1打席目の初球かなというのがありましたね」

 村上に対しては試合前の時点で昨年のCSを含めて4連敗中だった。秋山自身も12打数無安打で完璧に抑え込まれていた中、決めていたと言わんばかりに初球の144キロ直球を強振。「狙ったボールを一振りで仕留められたというのはよかったと思います」。この一撃が自身通算22発目の先頭打者弾で、広島で活躍した野村謙二郎を抜き、歴代9位タイに浮上した。

 ただ、結局は村上の前に完投負けを喫し、秋山の一発も空砲に…。試合後の背番号9に笑顔はなく、「勝たないと仕事になったかどうかはわからないですけど」と自身の働きに疑問符を突きつけた。

 村上とは来週にも敵地での顔合わせが見込まれている。「向こうは来週もそうだし、次の次の週も当たることを考えて、今日勝つだけじゃなくて、いろんな餌まきとか、こっちに印象づけるような配球もしてきている感じだったので、ちょっと悔しさはありますね」と秋山。今後の戦いを見越して先手を打ちたいところで、逆に苦手意識をさらに植え付けられる結果となり、渋い表情を見せた。

 新井監督は「間違いなく状態は上がってきている。当面は1番(起用)で、と思っています」と秋山を称賛しつつも、低調に終わった打線については「ヨーイドンで速い球をパン、パンって捉えて、相手もガラッと配球を変えてきた。そこら辺は、また自分が考えたいなと思います」とコメント。チーム全体で1試合を通した対応力が問われている状況だ。

 これで3・4月は10勝11敗3分けの借金1でフィニッシュしたが、戦いはまだ始まったばかり。鯉の季節である5月戦線で反攻への足がかりをつかむ。

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