カープ 今季5度目の完封負け 難敵・東に5連敗 新井監督「反省したい」積極タクトも実らず

 ファンへのあいさつを終え、引き揚げる新井監督(撮影・市尻達拡)
 7回の好機で中村健は中飛に倒れる(撮影・市尻達拡)
 8回、松山は一飛に倒れる(撮影・市尻達拡)
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 「広島0-2DeNA」(3日、マツダスタジアム)

 天敵を攻略できず、広島が今季5度目の完封負け。引き分けを挟み2連敗で、4月15日以来となる最下位に転落した。2022年シーズンを最後に黒星を付けられていないDeNA・東に対し、これで昨年から8戦5敗となった。今後も再戦が見込まれるだけに、次回こそリベンジしたい。

 こいのぼりの季節に入っても、足踏み状態が続く。決定打は最後まで響かない。快晴のゴールデンウイークの中、スタンドを埋めたファンからは悲鳴とため息が漏れ聞こえた。天敵に屈して今季5度目の完封負け。新井監督は「なかなか簡単に打てる投手じゃないけど、みんないいアプローチはしてくれた。そこを得点につなげられなかったのは私が反省したい」と潔く敗戦を受け止めた。

 勝敗こそ付かなかったが、開幕戦では10安打で3点を奪った東との顔合わせ。各自が闘志を燃やすも、六回まで散発3安打と手を焼いた。2点を追う七回は2死から小園、坂倉でこの試合初の連打が生まれたが、1軍昇格即スタメンの中村健が中飛。当たり自体は悪くなかっただけに、モヤモヤが増幅した。

 八回も、スタメンに抜てきされた先頭・二俣、代打・宇草が連打。秋山の犠打で1死二、三塁として東をマウンドから降ろした。ここでベンチは菊池に代えて代打・松山を送ったが、代わったばかりの伊勢に対して初球を打ち上げて一飛。好調の野間も二ゴロと、反撃ムードがしぼんだ。

 八回の攻撃に指揮官は「無死一、二塁だったらアキ(秋山)はバントしてもらおうと決めていたので。そうなったら(投手を)代えてくるだろうなと思って。(東の)球数もあるし。そこは決めていた。勝負をかけたというかね」。勝負の一手を打ち、逆転のシナリオを描いたが、最後まで流れを引き寄せられなかった。

 これで東には22年5月8日の対戦で勝利して以降、8試合で勝ちがなく5連敗。同戦以降、特にマツダスタジアムでは左腕に対して1得点が最多で、完全に天敵となっている。「やっぱりコーナーを丁寧に投げていたと思うし、チェンジアップにしても緩急が付いていたと思う。そういった中でも、得点できなかったのは私が反省したい」と新井監督は振り返った。

 チームは4月15日以来の最下位に転落したが、まだ5月。終盤の攻撃がそうであったように、手も足も出なかったわけではない。指揮官は「(中村)健人も内容は良かったと思うし、マティ(二俣)もナイスヒット。宇草もよく打った」と評価。次こそ難敵の牙城を崩す。引き立て役に回るのはこれで最後にしたい。

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