広島 鯉のぼらないこどもの日、6度目完封負け1日で最下位逆戻り 日曜開催マツダ3戦0得点 新井監督「悔しい」

 7回、代打松山は中飛に倒れ、バットを上げて悔しがる(撮影・市尻達拡)
 敗戦後にファンにあいさつする新井監督(左)
 鯉のぼりを手に声援を送った子どもたちだったが…
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 「広島0-5DeNA」(5日、マツダスタジアム)

 広島がわずか1日で最下位に逆戻りした。鯉のぼりがはためく「こどもの日」に投打で見せ場がなく6度目の完封負け。先発・九里亜蓮投手(32)は6回4失点で開幕から6戦未勝利となり、打線もゼロ行進。今季、日曜日のマツダスタジアムではいまだに無得点となっている。6日からは甲子園に乗り込み阪神3連戦。首位相手に、停滞ムードを打破したい。

 満員のマツダスタジアムに、最後まで笑顔の花は咲かなかった。深刻な貧打がこの日も顔をのぞかせ、今季6度目の完封負け。観戦に訪れた子どもたちの声援も、届かない。鯉のぼりが泳ぐ日に赤ヘル打線がまたもや沈黙。新井監督は「きょうもね、満員のお客さんに来ていただいたんだけど、点を取って盛り上げてあげられなかったのは悔しいですね」と無念さをにじませた。

 初回の逸機が響いた。大貫から2死満塁の好機をつくるも、4月21日ぶりの先発出場となった田村が一ゴロに凡退。一気呵成(かせい)に攻めたかった立ち上がりに、歯がゆさが残った。

 二回から六回までは1人の走者も出せない重苦しい展開。大貫には開幕3戦目・3月31日に土を付けたが、この日は一筋縄ではいかなかった。「低めにコントロールされていたし、いいピッチングをされましたね」と指揮官はサバサバとした表情で振り返った。

 5点を追う七回は坂倉の右前打、田中の四球で無死一、二塁と反撃の機運が高まったが、田村が遊飛。後続も寸断され、意地の1点を刻むことすらできなかった。田村について新井監督は「打っても打てなくても彼は勉強なので、次につなげてほしい」と試合での経験を糧にするよう、背中を押した。

 この日はスタメン野手8人が左打者。「『左でいくぞ』という感じで左打者を並べてるわけじゃない。ウチは左打者に、いい打者が多いから。休養させる選手や、誰がマスクをかぶるのかとか、そういう兼ね合いで結果的に左になっているだけ」と説明した。これで今季、日曜日のマツダスタジアムでは3試合を戦っていまだに無得点と、厳しい状況が続いている。

 投げては先発・九里が6回4失点で3敗目。初めて安打を許した四回は佐野に先制2ラン、六回は1死一塁で牧に左翼へ2ランを浴びた。これで開幕から6戦未勝利となったが「自分が投げた試合で(チームが)勝てていないので、そこが一番悔しい。打たれてしまっているので、反省するところは反省したい」と必死に前を向いた。

 前日4位に浮上したのも束の間、ナイターで中日が勝ったため、わずか1日で最下位に逆戻りした。6日からは甲子園で首位・阪神と3連戦が控える。打線全体が活気を取り戻し、浮上へのきっかけとなる1勝を全員でつかみにいく。

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