広島・新井監督がゲキ 坂倉よ現状打破じゃ! 不調も変わらぬ信頼「乗り越えられる選手」

 新井監督(右)が見つめる中、打撃練習する坂倉(撮影・山口登)
 練習中、笑顔を見せる新井監督(撮影・山口登)
 打撃練習する坂倉(手前)を見守る新井監督(右端)=撮影・石井剣太郎
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 「阪神(降雨中止)広島」(6日、甲子園球場)

 広島・新井貴浩監督(47)が6日、坂倉将吾捕手(25)の現状打破に期待を寄せた。予定されていた阪神戦(甲子園)は雨天中止となり、チームは室内練習場で調整。ここまで24試合に出場して打率・184、2本塁打、7打点と苦しむ若鯉に対し、「乗り越えられる選手」と復調を願った。また、得点力不足にあえぐ攻撃陣には「私が我慢しないといけない」と強調した。

 一進一退を繰り広げるチーム状況にあっても、新井監督の表情は普段と変わらなかった。雨天中止決定後、甲子園の室内練習場で行われた野手陣の打撃練習を笑顔で追いながら、若手選手とはジョークを交えて談笑。その中で、開幕から状態の上がらない坂倉については変わらぬ信頼を寄せた。「見た感じでも少しずつ良くなっている」と兆しを感じ取る。

 坂倉はここまで24試合で打率・184、2本塁打、7打点。4月27日・中日戦の第2打席で左前打を放って以降は15打席連続無安打と苦しんだ。ただ、3日と5日のDeNA戦ではともに1安打を放ち、徐々に上昇曲線を描きつつある。

 指揮官は「やっぱり、ちょっとしたことで無意識のうちに(打撃が)崩れていくというのは僕も経験がある。それだけデリケートなもの」と改めて打撃の難しさを説明。ただ、現在直面している壁を自らの手で打開できる選手だと信じている。

 捕手専任で迎えた2年目のシーズン。リード面で投手陣をけん引していく日々の苦労、捕手というポジションの重責は監督自身も承知している。「去年、捕手に戻ってまだ2年目。リードのことで頭がいっぱいという部分もあると思う」としつつ「もちろん、そこを乗り越えていかないといけないし、乗り越えられる選手だと思っています」と背中を押した。

 坂倉自身は「(試合に)出ている以上は結果を残さないといけない。出たくても出られない人がいるわけだし。そういうところで責任はあります」と自覚をにじませた。そして、どんな形でもチームに貢献していく思いを増幅させた。

 「(結果が)早く数字に表れてくれればいいけど、そんなに甘い世界でもない。今できることを、しっかり全うして。自分が思うようなことが打席でできているかを大事にしながら。その中でチームバッティングに対応していければ」と誓った。

 チームは28試合で6度の完封負け。攻撃陣が苦戦を強いられているが、新井監督はどっしり構えてこれまで通り選手を送り出す。「完封負けが多く得点できていない、投手陣に負担が掛かっているというのは野手自身がみんな感じている。やっぱりここは我慢ですね。私が我慢しないといけない」と強調した。甲子園からの反攻へ。チームにとっても坂倉にとっても重要な戦いが始まる。

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