鈴木誠、台湾黙らせた2点三塁打

 「21Uワールドカップ・2次ラウンド、日本6-2台湾」(15日、台湾)

 日本が台湾との全勝対決に逆転勝ちして、無敗での世界一にあと1勝とした。六回に同点として、七回に相手のミスで勝ち越した後、鈴木誠也外野手(20)=広島=が勝利を決定づける2点三塁打を放った。16日の優勝決定戦で再び台湾と戦い、初代王者を狙う。

 若き侍が重圧に打ち勝った。一塁から三塁スタンドまでを台湾ファンが埋め、マイクを使った独特の応援が球場に響く。試合開始前には撮影のヘリコプターが上空を飛んだ。台湾が打倒・日本に一体となった完全アウェーの状況で、鈴木が底力を見せた。

 同点の七回だった。相手のミスで1点を勝ち越し、なおも2死一、三塁。広島の成長株が直球を振り抜いた。右中間を破る今大会3本目の2点三塁打でスタンドを沈黙させた。

 「それまでに打てていなかったので、何とか打ってやろうと思っていた」

 今大会は全7試合で長打を放ち、打率・500。平田監督は不動の主軸に「2、3打席目になると打撃を変えている。強引に行かず、センター中心に打ち返すね。カープである程度、レギュラーとしてやっていただけはあるよ」と絶賛した。

 これで無敗の世界一に王手をかけた。ただ、16日の優勝決定戦は難敵が立ちはだかる。台湾の先発は、来季から西武に入団する最速153キロ右腕・郭俊麟。昨年11月の侍ジャパンが強化試合で6回1失点と苦しめられた好投手だ。

 指揮官は「明日は厳しい試合になる。だけど、勝たないと全勝で来た意味がない」と力を込めた。平田ジャパンの集大成。初代王者を無敗で彩る。

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