黒田、最年長で侍ジャパン候補入り

 野球日本代表「侍ジャパン」は16日、都内で会見を開き、11月に開催される新たな国際大会「プレミア12」へ向けた1次候補選手65人を発表した。広島・黒田博樹投手(40)も最年長で代表候補入り。侍ジャパン・小久保裕紀監督(43)は、メジャーで活躍したベテラン右腕の経験に、大きな期待を掛けた。

 壇上で小久保監督が名前を読み上げた65人の侍たち。先発陣では日本ハム・大谷、阪神・藤浪、広島・前田と若手が中心となる中で、今季から古巣・広島に復帰した“男気”右腕が名を連ねた。

 「日本を代表してメジャーで成功した投手。今年、成績的にも素晴らしいものを残している。それ以外の部分でもプラスアルファがあると思っている」と小久保監督。実績、現状の数字、そして無形の力-。黒田のすべてが、世界一奪回への戦力になると評した。

 「今回は球数制限のない真剣勝負」と小久保監督が話すように、WBCと違い投手の球数制限がない今大会は、先発投手の重要性、中継ぎなどの専門性が重要さを増してくる。

 さらに、若い投手が多い中で、小久保監督が「微動だにしない、ドシッとしたところを期待している」と話すベテランが加わることで、チームとしての安定感も出てくる。

 「プレミア12」に出場するメンバーは、9月中旬に1次登録の45人、そして10月に最終の28人が選出される。課題はシーズン終了後のコンディション。それでも小久保監督は「じっくり本人と話して、その辺は考慮したい」と慎重に見極め、最強の侍軍団を形成していく。

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