大谷、17年WBCはエースで世界一だ

 「プレミア12・3位決定戦、日本-メキシコ」(21日、東京ドーム)

 日本代表の大谷翔平投手(21)が20日、2017年の第4回WBCで、侍ジャパンのエースを目指すことを誓った。19日の準決勝・韓国戦の敗戦から一夜明けて、東京ドームでの一部の選手による練習に参加。2年後は一回り成長して、再び日の丸を背負うことを約束した。準決勝のもう1試合は、米国がメキシコを6-1で下し決勝進出。日本は21日の3位決定戦でメキシコと対戦する。

 屈辱的な逆転負けから約11時間後。大谷は前日に熱戦の舞台となった東京ドームの外野を、ゆっくりとランニングしていた。「僕が先発した試合で負けて、終わったのは悔しい」。その胸中はまだ、世界一を逃した喪失感が支配していた。

 ただ、立ち止まってはいられない。次に侍ジャパンが頂点を目指す大会は、17年第4回WBC。プレミア12で圧倒的な力を見せた剛腕は、早くも2年後を見据えた。

 「シーズン中の取り組みを評価してもらって、選んでもらうのがトップチーム。1年1年を頑張って、選んでもらえる実力をつけて、戻って来られるようにしたい」

 今大会は韓国戦2試合に登板。強力打線を相手に13回を投げて3安打無失点、計21三振を奪った。最速161キロの直球と、140キロ台の高速フォークでメジャースカウトを驚かせ、エースの前田と遜色ない活躍だった。

 小久保監督は「(17年WBCも)主力であるのは間違いない」と早くも次のエースとして期待し、大谷も「そうなれればいいですけどね」。中心選手としての自覚を示した。

 トップチームの一員としては、初の国際大会で学ぶことは多かった。「トップの人たちの雰囲気は勉強になった」。日の丸を背負った経験を財産に、レベルアップを目指す。

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