マエケン「88黄金世代」で侍引っ張る
広島・前田健太投手(24)が29日、侍JAPANでのマー君との共闘を宣言した。楽天・田中将大投手(24)らとともに都内ホテルで行われた三井ゴールデングラブ賞の表彰式に参加。代表入りが確実視される来年3月のWBCでは「88年会」の同級生らで盛り上げることを誓った。二本柱に期待される沢村賞タッグで日本を熱くする!
晴れのゴールデングラブ賞の表彰式で、前田健がマー君と壇上に並んだ。注目の2ショットにフラッシュは集まった。
前日には来年3月に行われるWBC代表候補33人が決まった。発表は来月4日ながら、“日本柱”の候補に目される両右腕の選出は確実。ともに関西出身で中学時代から知るライバル同士、前田健は共闘を誓った。
「競うというより、一緒のチームでできるのが楽しみ。優勝できるようにともに頑張りたい」。思いを伝え聞いたマー君も「僕も同じ。マエケンとは同じチームでやるのは初めてだし、楽しみ」と、呼応した。
88年会の同級生は2人のほかに、巨人・坂本、沢村も代表候補。「同級生が多いのはやりやすい部分もあるし、気持ち的には楽に臨めるのはある。注目される世代なので、盛り上げていけたら。球界でも(年齢が)下の方だし、頑張って雰囲気をつくり、元気よくチームとして盛り上げていきたい」と前田健。同世代が一丸となり、侍を引っ張る意気込みを示した。
10年に沢村賞を獲得。今季は両リーグトップの防御率1・53を記録した。球界を代表する投手となったが、それでも、まずは先発枠を勝ち取る立場だ。現在故障中とはいえ、巨人・杉内、中日・吉見らと強敵ぞろい。「実績では負けている」と、2月15日からの宮崎での代表合宿や強化試合でアピールが必要になる。
「そうやって(先発候補と)名前を挙げてもらえるのはありがたいですが、合宿や実戦が勝負になる。先発にこだわるわけでなく、投げられるなら中継ぎでもどこでもいい。でも自分は先発でやっている限り、先発で、と思っている」と、決意をにじませた。
例年、スロー調整ながら、来年は2月1日の春季キャンプ初日には全開で投げられるよう肩をつくる予定。メジャー組が不参加となり、国内組だけとなった侍JAPAN。3連覇へ向け、若き鯉のエースにかかる期待は大きい。