能見、侍日本の「勝利の方程式」入り

 WBC日本代表の山本浩二監督(66)が14日(日本時間15日)、ハワイでの名球会チャリティーゴルフに参加後、阪神・能見篤史投手(33)を「勝利の方程式」の一角として起用する意向を示した。虎のエースが、セットアッパーなど大事な局面でマウンドに上がり、侍ジャパンを3連覇に導く。

 当然、と言わんばかりの口調だった。能見が侍ジャパンで先発ではなくリリーフに回った場合、「勝利の方程式」に入るのか‐。山本監督は、真剣なまなざしで「その可能性は大いにある」と力強く断言した。

 虎のエースの実力は、十分に把握している。切れのある速球と鋭いフォーク。「(変化球が)効くやろうね。低めに投げられるから」と高評価する。国際大会で左腕が、相手打者をきりきり舞いさせる姿を思い描いているかのようだった。

 勝利の方程式入りの適性も問題ないと判断した。今季は杉内(巨人)と並び172個で最多奪三振のタイトルを獲得。「奪三振、トップやろ」と、山本監督は満足げに目を細めた。三振を取れる投手は短期決戦、試合終盤の大事な局面で大きな力になる。阪神でも来季のストッパー候補に浮上したほどリリーフとしての潜在能力は高い。期待が高いからこそ「(能見は抑えを)やらないやろ。久保がやるんやろ」と、既に阪神での起用法も“調査済み”だ。

 もちろん能見は先発候補でもある。ただし、来年3月のWBCも球数制限が設定される可能性が高い。このため「2番手ということになるかもしれんし」と山本監督。1試合に先発投手を2人起用する「ダブル先発態勢」の要員となる可能性もある。能見自身も既に「力になるのは変わらない。力になるのなら全然気にならない」と、どんなポジションでも投げる覚悟を示している。

 投手陣の起用については今後コーチ陣とも協議し、来年3月の代表候補合宿で最終決定する。メジャー球に対応できるのか、先発なのかリリーフなのか、あらゆる適性を見て最終的に判断する。代表候補にはリリーフが本職の浅尾(中日)、山口(巨人)、森福(ソフトバンク)らそうそうたる顔ぶれがそろう。だが球界屈指の“奪三振力”を持つ虎のエースもまったくひけを取らない。3連覇を期す侍ジャパンにとって必ず、欠かせぬ存在となる。

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